白洲次郎

NHKで放送された『白洲次郎』

公式サイトURL http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/

 

物語は、北康利さんの『白洲次郎 占領を背負った男』と牧山桂子さんの『次郎と正子』が原案のようです。牧山桂子さんは、白洲次郎・白洲正子夫妻の長女で現在『武相荘』の館長です。

 

 

はじめの驚きは、17歳の次郎が旧制中学の時代に乗り回していたというグレンブルックで登場した場面でさりげなく年上の宝塚の人と付き合っていたというエピソードをドラマに盛り込んでいることでした。英語をろくに話せない英語教師を馬鹿にするところなんかとても気味が良いですね。日本では、英語を話せなくても教師になれるのは今も昔も変わっていないようです。

 

父親役の奥田瑛二さんの関西弁が名古屋弁のように聞こえるのは、
ちょっとしょうがないのかもしれません。

 

全体に言えることは、ドラマとしては、かなり史実に基づいていることです。歴史の1ページを知るには、とても意味があると思えるのです。白洲次郎さんが残した言葉として『葬式無用 戒名不用』というのはかなり有名だと思いますが、実はこの言葉は、父上の文平が残した言葉だったのですね。父を嫌っていたように思える若い時とは裏腹に、晩年は父親を認め尊敬していたことがうかがわれて、ますます好きになりました。

 

個人的には英国の魅力を再確認しているのですが、日本はアメリカとだけではなく、英国ともう少し交流するべきなのではないかとも感じたのでした。スコットランドやアイルランドとの歴史など知らないことは多いのですが、英国の紳士の精神と武士道ってちょっと似ているような気がします。

 

ケンブリッジに通っていた時には、ベントレーKT-7471も登場します。ロバート・セシル・ビングとの出会いの場面です。実際にこんな会話が交わされたかどうか?定かではありませんが、人間、思っていることは言うべきだと改めて思いました。衝突がなければ、真の友も見つからないのかもしれませんよね。日本人に今、必要なのは、損するから言うのはやめておこうというような狭い料簡の判断ではなく、考えを口にして憚らない強さだと思います。勘違いされることもあるかもしれませんが、敵のいない男なんて大した味方もできるはずがありません。

ノンフィクションとしての作品ではない?

「いわゆるホームドラマにはしないで下さい」
これがドラマ化に当たり、牧山桂子さんが出した要望のようです。
以下は、チーフプロデューサー:鈴木圭のことば
詳細は、http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/html_shirasu_midokoro.html

例えば最初の台本では、<家に帰ってきた母正子に娘の桂子が「お茶入れるわね」>とありましたが、桂子さん曰く「こういう事はやりません」。決して冷たい関係だったわけではなく、次郎さんが子煩悩だったエピソードはたくさん残されているし、お互いに思いやっている家族ではあるのですが、要するに、お涙頂戴の愁嘆場や分かり易い愛情表現では駄目で、一人ひとりの人格を尊重した、毅然とした個人主義。そんな現代にも通用する新しい家族像、独特の距離感が、桂子さんのお話をうかがううちに、浮かび上がってきました。
 迷走の長いトンネルを抜けることが出来たのは、「白洲次郎という大いなるフィクションを作ればいいんだ」と、覚悟できた時でした。次郎さんの「実像」を再現するドラマではなく、取材の中から魅力的な「虚像」を創造し、そこから次郎さんの「息吹」や「ダンディズム」の一端を感じ取ってもらえれば、それで大成功なんだ、と。リサーチに次ぐリサーチ、それを全部捨てて、想像の翼を広げ、また捨てて、また創り、、、最後に残った上澄みを凝縮して、最後に残るものは何か、という真剣勝負。これはドラマでもドキュメンタリーでもない、「白洲次郎」という作品です。私たちの挑戦を、どうぞご覧ください。

主な出演者

伊勢谷友介 【白洲次郎】
中谷美紀  【白洲正子】
奥田瑛二  【白洲文平】
原田美枝子 【白洲芳子】
石丸幹二  【牛場友彦】
岸部一徳  【近衛文麿】
原田芳雄  【吉田茂】
田中哲司  【河上徹太郎】
高橋克実  【辰巳栄一】
市川亀治郎 【青山二郎】
竜雷太   【松本烝治】
遠藤憲一  【永野重雄】
眞島秀和  【本多誠二】

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馬場啓一さんという方が書いた本です。ちょっと説教臭く爺さんが書いたように感じました。